こんばんは、戯言草々です。
本日4月27日に突如としてサッカー日本代表監督を解任されましたハリルホジッチ氏が会見を行いました。
以前、このブログでは「ハリルホジッチ解任」について思う事を記述しましたが、今回の会見でもやはり同じような気持ちになりました。

ネットでは犯人捜しというか「田嶋が悪い!」「本田、香川が黒幕」みたいな文字も踊っていますが、「ハリル解任は妥当」という意見も。
今回は会見から見えたハリルの人物像も含めて、個人的に考えるハリルホジッチ解任の是非について書いていこうと思います。
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目次
ハリルホジッチとのコミュニケーション不足が表面化
本日の「ハリル会見」を通して感じられたことの一つとして、「ハリル自身も何故解任されたのかいまだに分からない」というのがあると思います。
それはハリル自身の言葉でもある
「選手とのコミュニケーションは問題なかった」
「ただ強化試合後に不満を漏らす選手もいるという話は聞いた」
「残念ながら真実は見つからない」
ここら辺からも分かります。
そしてハリルは「何か問題あるなら何故言ってくれなかったのか?」と疑問を呈しています。
それはそうでしょう。
彼自身、ワールドカップを予選1位で見事突破し、強化試合はあくまでいろんな想定の上で限りのあるピースを試す場であったでしょうから。
ここら辺のハリルの発言からも、協会はコミュニケーション不足(勝率を上げるため)を解任理由にしておりましたが、そもそもその協会自身がハリルとのコミュニケーションを怠っていた事が分かります。
つまり言語の違いによる相互のミスコミュニケーションではなく、協会側のディスコミュニケーションだったわけです。
もちろんプロの監督である以上、ハリル側からも協会へコミュニケーション・コンタクトをとる必要もあったかもしれません。
しかし、あの会見で見せた劇場型のハリルを見る限りでも分かる通り“凄まじい熱量”を持って日本代表監督業に努めるハリルという人間は一人しかおらず、協会側にはいろんな部署や人がいたでしょう。
であるならば、ハリル自身が協会側へ動くよりも、協会側がハリル側に動くことの方がよほど容易なはず。
やはり協会側の不備・不手際と言わざるを得ません。

「2人の選手が不満を漏らしている」と言った真意は…
ハリルは会見で「自らに不満を持つ選手が協会側へ不満を漏らしている(内通している)」と語りました。
そして西野氏(現日本代表監督)からも「注意した方が良い選手がいる」という選手が不満を漏らしているという話をされたことも明かしております。
これはハリル自身が“犯人捜し”をしているわけではないと思います。
ただ、ハリル自身が監督業としての誇りを突如として奪われた戸惑いや、その理由がいまだに見つかっていない・分からないことから出た言葉ではないかと。
ハリル自身が“その解任”を私やネットなどで色々語られているように、いまだ憶測でしか自身の解任を理解できていないということの顕れでしょう。
これはあまりにも可哀そうです。
「これは本田と香川だな」みたいな憶測がネットで巻き起こるのはしょうがないと思いますが、このような憶測をもたらしたのは協会側だということを忘れてはいけません。

日本の文化「察してくれ」を他国の人間にも求める卑怯さ
プロの監督である以上、解任される覚悟をハリルは当然持ったいたでしょう。
ただ、解任された理由を求めることは当然だとも思います。
予選を1位で突破したハリル氏に対して「勝てるパーセンテージを1%でも上げるため」と言って協会側は本戦2か月前に西野氏を代表監督にしたんですから。
ちょっと意味がわかりませんよね。
コミュニケーション不足と協会側(田嶋氏)が言ったのは、実際のところは日本人特有の「まぁ他の理由は察してくれよ」というものでしょうが、それを他国の人間に求めるのはあまりに酷だと思います。
これは社会に出た方は実際に目の当たりにしたり経験した方もいると思います。
「熱意を持ち結果も出している」
「ただ会社は能力よりも忠誠を求める」
「結果、理由もなく左遷」
このようなストーリーはよくあるし、よく見る。
社会に出て“察してくれよ”というのは上の立場にいる人間が良く使う言葉や理由でありますが、“察する”や“行間を読む”はあくまで信頼関係が成立しているうえでの話で、立場や地位は本来関係ありません。
そして“察してくれよ”というのは裏を返せば「直接的な言葉で恨みは買いたくない」という発想からくるものでもあります。
察してくれよ…。
察する潔さを日本人は多少理解出来るでしょうが、他国から見たら卑怯なこととも見えるでしょう。
協会側は誠実にハリル氏へ説明する必要があるでしょうね。
ただ単に強化試合前に
「強化試合でも勝ってくれ」
「せめて〇勝〇負くらいの結果」
「結果でなければ解任」
などと説明していればハリル氏も納得したでしょう。
それを「コミュニケーション不足」などと訳の分からない言葉を発してしまうもんだからここまでこじれているんです。
協会側にこそ“察してくれよ”と伝えたいですね(笑)。
ただ恐らく協会側は、「コミュニケーションをとれていたと思うのはハリル氏側の意見でこちら側では違う」と最終定期には会見などもせずにつっぱねることでしょう。

ハリル会見を考察。本日のまとめ。
今後恐らく協会側の誰もがこの「ハリル会見」への言及をすることもなく、この一連の流れは多少ロシアワールドカップ後にローカルメディアで騒がれることはあってもうやむやになるでしょう。
まさに“察してくれよ”と。
それにしても「会見」でハリル氏がみせた感謝の言葉や想いは大人であったと思います。本来なら“恨み節たらたら”でもしょうがない状況で、サッカー日本代表への熱意などしっかりと伝わりました。
だからこそ協会側の卑怯さも際立ちましたが…。
実際に「ハリル解任論」はワールドカップ予選初戦からも湧き上がっていましたし、個人的にも「ハリル大丈夫?」と思う事もありましたが、ハリル氏には今後もサッカー監督業を頑張って欲しいですね。
また日本代表・選手も今後色々言われるだろうけど、ロシアワールドカップを頑張って欲しい。
それでは。
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