こんばんは、戯言草々です。
私は海外サッカーをメインで見ているんですが、今年6月14日から、いよいよFIFA(サッカー)ロシアワールドカップが始まりますね!
ただ最近はちょっと人気が低迷している感があるサッカー。本日はそんなサッカーを描いた漫画「ジャイアントキリング」について書いていきたいと思います。
※ジャイアントキリングとは番狂わせ。もしくは弱者が強者を打ち負かすとかそんな意味です。
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目次
スポーツ漫画の至高は、スラムダンクでしょ!?
漫画オタクの友人から「サッカー好きなら、この漫画が面白いよ」と、勧められたのがジャイアントキリングとの初めての出会いでした。まぁ、勧められたのはいいんですけどね、正直最初はあまり読む気にはなれませんでした。
理由は単純です。
スポーツ漫画はスラムダンク!
これです。もはや私の中には「スポーツ漫画はスラムダンクを超えられない!」というある種の固定観念、いやそれはもう神格化に近い感情があったんです。
もう一つの理由としてあげれば、サッカー漫画では有名な作品「キャプテン翼」「シュート」などがすでにあり、過去に少しは読んだこともありました。「あぁ、またあんな感じで努力でバーン!ボールが好きでドーン!みたいな感じね」という先入観もありました。
…自分で書いててあれなんですが、「シュート!」ってすごく懐かしい漫画ですね(笑)。最後は結局どうなったのかな?途中でいつのまにか見るのを止めてたんだよな~。
あとスラムダンクの後に始まった?バスケット漫画で「DEAR BOYS」っていうのもありましたよね(笑)。これもすごく懐かしい。
この漫画もいつしか読まなくなっていったな~。確か途中からよく分からない展開というか、絵の印象が変わったりしましたよね。
まぁ思い出話は後にして、そんなこんなでスポーツ漫画に対しては、食わず嫌い&食傷気味。お腹いっぱい感が読む前にあったんですね。「大体展開も読みやすいしね~」という気持ちもありました。
しかしこの漫画「ジャイアントキリング」は、私が想像していたものと全く違う斬り口で始まっていきます。
ジャイアントキリングと映画「マネーボール」
まぁそんな先入観を持ちつつも、漫画オタクは毎日しつこく感想を求めてくるので、しぶしぶでしたが読み始めました(笑)。
ん…..?
監督が主人公なのか..
他にも同じような漫画はあるのかもしれませんが、少し新鮮な気分で読めそうな気持ちに変わりました。そして同時に「映画マネーボールみたいな内容なのかな?」とも思いました。
映画「マネーボール」とは新・野球理論の実話です。
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ブラット・ピット主演、映画「マネーボール」。
元野球選手であったブラピが、連敗ばかりしている貧乏球団のゼネラルマネージャー(GM)になり、「マネーボール理論」を取り入れてあまり有能ではないという評価の選手を起用し、なぜか勝ち上がってしまうという実話をもとにした映画です。
※GMは監督より上で、球団オーナーの下みたいな位置の人です。
この映画に出てくる「マネーボール理論」とは、セイバーメトリクスといわれる統計学を用いて野球を分析することで、今までの野球の価値観(選手の起用・獲得など)と違う視点のものです。
(例)選手起用において打率で見るのではなく、出塁率(四球など)で見るなど。
とまぁこんな内容の映画ですが、今までにない斬り口でとても面白い映画です。
このような「スポーツ監督」を題材にした映画を見ていた私は、この漫画においても、サッカー監督が主人公なら「マネーボール理論サッカー版、みたいな感じで進むのかな?」と読み始めてすぐに思っていました。テクニックではなく、〇〇〇が優れているとか。
しかし、それとも違いました。
どうやら主人公は監督…….だけじゃないんです
スラムダンクは超えられない、サッカー漫画への食傷気味感、そして野球監督「映画」のイメージなど、いろんな先入観を持ちつつも読み進めていきました。
主人公と思われる35歳の監督は、飄々としていています。
「あぁ、よくあるよくある」
そして若手選手とベテラン選手の確執が描かれる。
「ん~、よくある、よくある」
無名な若手選手にスポットがあたる。
「この子がスターになるのね、はいはい」
次にサポーターと主人公、チームとの因縁。
「ん!?よくある感じじゃ…..ないかな」
ここら辺から、私はこの漫画「ジャイアントキリング」に引き込まれました。この漫画の主人公は1人ではありませんでした。
主人公格1.監督「達海 猛(たつみ たけし)」
35歳。漫画タイトルにある通り「ジャイアントキリング」が大好き。元サッカー日本A代表。若くして怪我により引退した。性格は飄々としている。
自分がいた元チーム(ETU)に新監督として戻り、弱小チームを勝てるチームに導くために、チームの弱さの原因から改善を図るなど、よくあるストーリーの主人公。
主人公格2.選手「椿 大介(つばき だいすけ)」
20歳。性格はとにかく臆病。新監督(達海)から見いだされ、その俊足とスタミナでETUスタメンとして起用される。
スタメンからU-22日本代表選出、はてはA代表にも選出される。この漫画のサクセスストーリーの主人公。
主人公格3.選手「村越 茂幸(むらこし しげゆき)」
32歳。ETUチームキャプテン。弱小チームの魂としてすべてを背負って奮闘していたが、新監督(達海)にチームの弱さの一因と指摘される。
今までの自分に葛藤し、達海に振り回されながらも、新たなる自分への渇望を求めてやまないAKB48ストーリーの主人公・代弁者。
主人公格4.サポーター「羽田 政志(はた まさし)」
ETUサポーター集団のリーダー。チームを強くするのはサポーターであるという信念を持ち合わせ、事あるごとにチームフロントや達海・旧世代のサポーターと確執を生んでいくが、徐々にその心も雪解けて和解していく。
選手側ではなく、観客・ファン側ストーリーの主人公。
主人公格5.フロントGM「後藤 恒生(ごとう こうせい)」
達海と元チームメイトで現ETUのGM。映画「マネーボール」でいうブラピと同じポジション。特筆すべきストーリーはまだ描かれていないが、今後フロント側の苦悩など書かれそう(笑)。
あとは女性記者(フリーライター)も絡んでくるかな?
このように複数いる主人公格の様々なストーリーが絡み合い、日本の現代サッカーをとても上手く描写しています。

漫画「ジャイアントキリング」の面白いところ
その物語の斬り口、随所に入るコミカルやシリアスの表現力が素晴らしいのはモチロンですが、複数いる主人公格がそのストーリーに厚みをもたらしている事が面白さの一番の見所です。
今まで私が読んだことのあるサッカー漫画は、選手側の主人公が持って生まれた才能と努力と友情によって時折挫折しながらも勝ち上がるというストーリーがメインでした。
しかし、この作品はファンの中でもサポーターとまで言われる集団の心理描写や、どちらかと言えば見えない部分でもあるチームフロント陣の葛藤など、サッカーに関わるすべての人たちが見事に描写されています。
これは監督・達海の「みんなでチームの事を考え、みんなで勝つ」というモットーを持つという前提からストーリー・人物構成を考えられたからかもしれません。
私はテレビ観戦がメインで、しかも海外リーグメインでしたが、この作品によってサポータ集団の心理や、フロント陣の苦悩などを理解したとは言えませんが、興味を持つようになりました。そして人気低迷と言われる国内「Jリーグ」にも関心を持つようになっております。
いわゆるスポ根漫画とは一線を画す、新たなジャンルのスポーツ漫画と言えるんじゃないかな。
今年は平昌五輪に始まり、ロシアワールドカップとスポーツ観戦が面白い年ですが、この漫画を勧めてくれた友人にも感謝ですね。
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漫画「ジャイアントキリング」。本日のまとめ
….なんだこの提灯記事みたいな内容は(笑)。
まぁ久しぶりに漫画を面白いと思いながら読んだのでしょうがありません。
この「ジャイアントキリング」はサッカーのルールとかを知らなくても、サッカーが好きでなくても面白く読める作品だと思います。これをきっかけにサッカーファンになる方もいるでしょう。
すでに46巻(2018年2月現在)まで発売されていますので、読むのに時間はかかりますが、6月から始まるワールドカップに興味はあるけど、サッカーについてあまり知らない方にはその入口としてオススメ出来ます。
それにしてもジャイアントキリングというタイトル。
作者はスポーツ漫画の金字塔「スラムダンク」を超えたいという気持ちを、そのタイトルに託したのかもしれませんね。
本日も最後までご覧いただきありがとうございます。
それでは。
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